第2回碑前祭

昨年に引続き、2回目となる碑前祭・若葉のつどいを開催しました。
長野山宣会の中澤勘介会長が主催者挨拶。北村政夫青木村長・日本共産党高村京子長野県会議員に来賓挨拶をいただきました。
参加者は26名。坂城町や長和町からも駆けつけていただきました。また、虎雄氏二男故政道様のおつれあい様 山本惠子さんから、碑前に供えるフラワーアレンジメントが届けられました。
敵基地攻撃能力の保有など「新しい戦前」が粛々と準備される情勢の下、戦争準備を許さない、憲法と平和・暮らしを守る決意を新たにしました。

 

碑前の誓い

戦争が廊下の奥に立つてゐた(渡辺白泉)

暗黒の時代に詠まれた一句が、再び現実味を帯びて受けとめられようとしています。

五月晴れの青空の下、ふるさとの野山も緑の色を濃くし、コロナもようやく収束に向かいつつあり、心浮き立つ季節を迎えています。
そうした中、政府およびその補完勢力は、憲法を踏みにじり、「専守防衛」さえ投げ捨て、アメリカの戦争に参加する「戦争国家づくり」を粛々と進めています。敵基地攻撃能力の保有、先制攻撃は、報復攻撃による国土の焦土化を招くことは明白です。
原発回帰、入管法改悪、中身を後退させたLGBT法、保険証を廃止するマイナンバー改悪など、人権を踏みにじり、暮らしを破壊する動きも強まっています。
コロナ5類移行により、感染状況が見えなくなり、感染再拡大の不安、医療費負担の増大が重くのしかかります。

1928年5月21日、95年前の今日、青木村農民組合が創立されました。以来、平和憲法を生み・育て、立憲主義の世の中を築き上げる不断の闘いが、全国各地で、そして、この地で、脈々と受け継がれてきました。
二年前の今日、心ある多くの人びとの善意と浄財によって、この地に山本虎雄顕彰碑が建立されました。暗黒の時代から侵略戦争に反対し、人々の暮らしを守る運動の先頭に立ってこられた山本虎雄さんをはじめとする昭和の義民たちの志と功績を受け継ぎ、平和と民主主義を守り発展させる決意を顕にする事業でした。

今、再び戦争前夜の暗黒の時代に引き戻されようとするこのとき、私たちは碑を前にして誓います。
私たちは、断じて歴史の逆行を許しません。
憲法改悪を許しません。
戦争を準備する動きを許しません。
平和を守り、
ひとり一人の命が輝く、今と未来を創造する歩みを続けます。
悪政に立ち向かい、声を上げ続けます。

     2023年5月21日

            山本虎雄顕彰碑々前祭・若葉のつどい
                        参加者一同


2023年05月21日